三重の7高校で無免許授業 教諭や講師、計11科目で

三重の7高校で無免許授業 教諭や講師、計11科目で
朝日新聞 2013年7月6日5時40分

 三重県立白山高校(津市)の家庭科で、免許がない講師が授業をしていた問題をめぐり、県教育委員会は5日、白山高を含む7高校の計11科目で、無免許の教諭や講師が授業をしていたと発表した。無免許授業を受けた生徒は延べ534人で、うち延べ336人は現役という。

 県教委が県立57高校と13の特別支援学校で、2011〜13年度の実態を調べた。白山のほか、水産、明野、名張西、伊勢、稲生、鳥羽の6高校でも無免許授業があった。科目は、公民科の現代社会、地理歴史科の世界史A、農業科の総合実習など。

 白山高では、免許を持つ教員が一緒に授業する「チーム・ティーチング」の形態をとる必要があったが、校長と教頭の指示・確認が不徹底で怠った。ほか6校では、免許外の教科を担任させるための申請手続きをしていなかった。

 各校は、在校生延べ336人に対し、教科に応じて補習やリポート提出といった措置をとる。卒業した延べ198人については、校長が卒業を認定したため、当該科目の単位認定には影響しない。

 鈴木英敬知事は会見で「授業の質を確保できない恐れがあり、極めて重大なこと。二度と起こらないようにしてほしい」と述べた。山口千代己・県教育長は「不適切な状況で深く反省している。コンプライアンス徹底を図る」とのコメントを出した。

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